心の悩みの詳細(2)
 

不眠症(薬なしの改善、解消方法)


不眠症と一口で言っても、その現れ方や症状にはいろいろなパターンがありますので、それぞれの状況に応じた対策が必要になってくると思います。

ただ、私の経験からは、眠れないと言って悩んでいる人の多くは、神経症から来る不眠症の場合が多いように感じています。

しかし、現在は病院などでも安易に薬に頼ろうとする傾向が強いために、神経症から来る不眠症の人は、かえって症状をこじらせていることが多いように思います。



不眠症の原因と特徴、及び、薬なしの改善、解消方法
 
@うつ病など病気から来る不眠症。
うつ病などから来る不眠症の場合は、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安を感じることは少なく、また、布団に入っても、なかなか眠れないという入眠困難ではなく、早朝覚醒という形で現れることが多いものです。
 
A薬の副作用から来る不眠症。
薬の副作用から来る不眠症の場合も、うつ病から来る不眠症の場合と同様に、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安を感じることは少なく、抗うつ剤などの薬を飲んでいる場合に多く見られます。

また、この場合は、早朝覚醒だけではなく、入眠困難という形で現れる事も多いと思います。
 
B神経症から来る不眠症。
神経症から来る不眠症の場合は、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安を非常に強く感じているものです。
また、眠れなかったということで、だるさや体調の悪さにとらわれながら、生活を送っている人が多いものです。

症状は、布団に入って寝ようとしてもなかなか眠れない入眠困難や、途中覚醒という形で現れてきます。
ですから、早朝覚醒という形で現れることは少ないと思います。

ただ、夜中や明け方に目が覚めて、その後、眠れないと悩む、途中覚醒を、早朝覚醒と勘違いしている場合が多いものなのです。
 
 
不眠症の3つのパターン
 
A.入眠困難タイプ
布団に入っても、なかなか眠れない。このために、起き出して本を読んだりテレビを見たりしてしまう。
 
B.途中覚醒タイプ
寝付きは良いが、寝ている途中で、トイレなどで目が覚めてしまうと、この後、眠れなくなってしまう。
 
C.早朝覚醒タイプ
寝付きは良く、すぐに眠れるが、朝早く目が覚めてしまう。
 
 
 

上記の神経症から来る不眠症の症状を持ち、かつ、神経質性格の特徴を持っている人の場合は、薬を飲まなくても、森田療法から生まれた森田理論を学習することで、日常生活を送りながら、不眠症を解消し、改善していくことが出来るものなのです。

今は、薬局でも睡眠薬が買える時代ですが、こういう物に頼ってしまうと、神経症から来る早朝覚醒のあまり見られない不眠症の場合は、かえって、症状をこじらせてしまうことが多いので注意していった方が良いと思います。


 
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